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【JBrC2023】コーヒーの競技大会ジャパンブリュワーズカップまとめ

こんにちは!ティピーコペです。

コーヒーの今がわかる大会「JBrC」ジャパンブリュワーズカップ2023年の情報をまとめてみました。

「こんな淹れ方が!?」
「そんなフレーバーもあるの??」

という、刺激がいっぱい詰まった大会で、流行りの「コーヒー、アイテム、こだわりの抽出方法、考え方」が分かります。

コーヒーのフレーバーを想像しながら、最先端のコーヒー事情を楽しみましょう。

\手軽で良質なコーヒー豆ならPostCoffee/

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JBrC(ジャパンブリュワーズカップ)とは

JBrC(ジャパンブリュワーズカップ)とは、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の主催で、2014年から開催してるコーヒー抽出の国内競技会です。

  • ペーパードリップ
  • エアロプレス
  • サイフォン
  • ネルドリップ
  • etc…何を使ってもOK
ティピーコペ
どんな器具を使ってもいいので、とにかくおいしいコーヒーを競い合うので、競技者1人1人のドラマも感じます♪

2023年JBrC【1位】白石知輝:スイッチで透過×浸漬

\1位:白石知輝/

1位になったのは、東京都の株式会社 大一電化社「東京ショールーム」から出場した白石知輝(しらいしかずき)さん。

今回JBrCに初参加で見事に優勝しました。

ちなみにJLAC(ジャパンラテアートチャンピオンシップ)選手権で4位に輝いてる実力者です。

「華やかなゲイシャにボディーを足す」をテーマに、大会に挑んでます。

【Point】加圧ブレンド

最初のほうは、ブレンドしたコーヒーが口の中で、それぞれ別々に存在していた。でも、これじゃダメだ!ということで、ミルで挽いたブレンドを、炭酸水をつくる容器に入れて加圧してみたところ、アロマ、フレーバー、ボディに異次元の一体感が生まれ、さらに良質で爽やかな酸のボリュームが増した!とのこと。

加圧ブレンドして、15分後にガス抜きした粉でコーヒーを抽出

【コーヒー豆】ブレンド:コスタリカ×コロンビア

メイン:コスタリカ(ハシエンダコペイ)ゲイシャ種

メインはコスタリカ(ハシエンダコペイ)ゲイシャ種ハニーアナエロビックプロセスを80%使用。

フレーバーが最大になるよう、短時間焙煎。

ゲイシャ種らしい、華やかでフローラルなアロマやグリーンアップル、パイナップルなどの、明るく爽やかな酸を感じます。

がしかし、これではボディが足りない…。という事で、ブレンドを追加。

サブ:コロンビア(ミカヴァ農園)ブルボン種

足りないボディ感を足すためにコロンビア(ミカヴァ農園)ブルボン種10日間のカーボニックマセレーションを20%ブレンド。

甘さが最大になるように、コチラの焙煎は時間をかけてゆっくりと。

ブレンドすることで、クリーミーなテクスチャー、ラウンドな質感がでて、コーヒーに奥行きのある立体的なバランスが生まれるとの事です。

フレーバーディスクリプション

テイスト評価
アロマ
(香り)
ピーチ、パイン、チョコレート
フレーバー
(味わい)
ホット帯:グリーンアップル、グレープ、パイン
ウォーム帯:グレープ、カカオ
コールド帯:ブルーベリー、グレープ、グリーンアップル
アフターテイスト
(あと味)
ホット帯:マスカット、グリーンアップル
ウォーム帯:ブルーベリーのような甘さの余韻
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ホット帯:ブライト(鮮やか)、パイン、グリーンアップル、マスカット
ボディ
(口当たり)
ミディアムボディ、ラウンド、シロッピー、スムースなテクスチャー
ティピーコペ
絶対おいしいコーヒー!ブルーベリーのような甘さの余韻を感じてみたいです♪

【抽出レシピ】スイッチの透過×浸漬

ハリオのスイッチを使って、粕谷哲さんが考案した「透過×浸漬式」にて抽出。

【前半】透過式
・1湯目:90℃のお湯を70gドリップ
・2湯目:90℃のお湯を70gドリップ

【後半】浸漬式
・スイッチの弁を閉鎖
・60℃のお湯を一気に160g注ぐ
・1分30秒になったらスイッチの弁を開けて抽出

考え方

・抽出効率の高い前半ではゲイシャの酸とフレーバーを抽出

・後半は抽出力を抑えてブルボン種の甘さとボディのみを抽出

使用アイテムの紹介

コマンダンテでコスタリカを27クリック、コロンビアを32クリックで挽いて、ブリューイスタのドリップポット(ピュアホワイト)を使い、ハリオのスイッチで抽出。

コーヒースケールは鉄板のアカイヤの、おそらくPEARLシリーズ。

コーヒーカップはORIGAMIフレーバーカップのピンク

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朝1杯におすすめドリッパー、ハリオのスイッチ!で粕谷哲が神レシピ考案

2023年JBrC【2位】山本咲良:エアロプレス×プリズモ×パラゴン

\2位:山本咲良/

2位になったのは、東京都の株式会社タイソンズ&カンパニー「ROASTERY by NOZY COFFEE」から出場した山本咲良(やまもとさくら)さん。

大好きな農園主さんへの想いが伝わる、とても素晴らしい内容でした。

「キャンディーマウスフィールの質感」をテーマに、大会に挑んでます。

【Point】エアロプレス×プリズモ×パラゴン

エアロプレス×プリズモ×パラゴンを使って、重さや軽さ、濃度や滑らかさを適切にコントロールして、フルーツキャンディを舐めてるような、心地のよいキャンディーマウスフィールを提供。

舌の上で重さと滑らかさを感じ、アシディティは柔らかく、甘さは持続して、立体感のあるカップに仕上げてます。

エアロプレス×プリズモフィルター

プリズモ:エアロプレスのアフターパーツ

エアロプレスのノーマルキャップよりも、力が一点に集中するので、厚みがあって、より濃厚なコーヒーが抽出できるアイテムです。

質感を出すにあたって、しっかりとしたコーヒーの輪郭を出すようにプリズモを使用。

今話題!のパラゴン

パラゴン:キンキンに冷やして使う金属製の玉で、抽出して滴下してるコーヒー液をパラゴンに当ててコーヒー液急速に冷やすことで、コーヒーのアロマを揮発させずに留めるアイテム。

ティピーコペ
今回のパラゴンは、アロマの強度を高めるだけでなく、アシディティは柔らかく、質感をよくする為に使用してます♪

【コーヒー豆】ホンジュラス(プラタナレス農園)

コーヒー豆は、ホンジュラス(プラタナレス農園)ティピカ種ナチュラルプロセス、COE(カップオブエクセレンス)2022年で9位をとったコーヒーを使用。

この豆の質感にフォーカスして抽出。より甘さは濃厚に、様々なフルーツを感じさせる複雑なフレーバーと、フルーツキャンディを舐めてるような、とても丸みのある質感を感じます。

フレーバーディスクリプション

舌のうえでコーヒーの重さと滑らかさを感じ、アシディティは柔らかく、甘さは持続して、立体感のあるカップが仕上がりました。

テイスト評価
アロマ
(香り)
オレンジ、グレープ
フレーバー
(味わい)
ホット帯:レモンティ、アプリコット、ピーチ
ウォーム帯:イエローピーチ、ネーブルオレンジ、ネクタリン
コールド帯:イエローピーチ、フローラルな印象、チェリー、オレンジ
アフターテイスト
(あと味)
クリーンでスウィートフィニッシュ
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ホット帯:チェリー、グレープフルーツ、レモン
冷めてくると:ラクティック、チェリー、オレンジ
ボディ
(口当たり)
ホット帯:スムースな印象
温度が下がると:重さと粘性、キャンディーマウスフィール
ティピーコペ
キャンディのようなコーヒー、想像しただけでヨダレが!

【抽出レシピ】エアロプレス×加水

  1. エアロプレスに22gのコーヒー豆をセット
  2. 86℃のお湯(白神山地の水)を125g注ぎ、10回攪拌
  3. 1分間、蒸らす
  4. 20秒かけて93gパラゴンに当てながら抽出
  5. 90℃のお湯(pHと硬度が少し高めの水)を90g加水
考え方

・エアロプレス×プリズモで、厚みのある濃厚なコーヒーを抽出

・パラゴンで、アロマの強度を高め、アシディティは柔らかく、質感を向上

・抽出の前半、硬度の低い白神山地の水を使用することで、アシディティを最大限に抽出

・pHと硬度が少し高い水を加水することで、厚みのある、トロっとした質感を抽出

使用アイテム

ドリップポットは安定のブリューイスタのドリップポッド(マットブラック)を使い、エアロプレス×プリズモ×パラゴンにて抽出。

コーヒースケールはおそらくタイムモアのベーシックプロを使用。

白くて口のすぼんだステキなコーヒーカップは、ORIGAMIアロマフレーバーカップのホワイト

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2023年JBrC【3位】田中恭平:OREAオレア×エージング違いブレンド

\3位:田中恭平/

3位になったのは、東京都のアンリミテッド株式会社「UNLIMITED COFFEE BAR」から出場した田中恭平(たなかきょうへい)さん。

ちなみに、CIGSC(コーヒーイングッドスピリッツ)という、コーヒーカクテルをつくる大会の優勝経験者です。

「エージング」をテーマに、大会に挑んでます。

【Point】エージング違いのブレンド

【メイン】エージング9日目を2/3、中細挽きで使用
質感、甘さがあって、テイストバランスとボディの魅力を表現

【サブ】エージング4日目を1/3、中粗挽きで使用
明るい酸、アロマがあるので、生き生きとしたフレーバー、アロマを表現

エージングは冷凍でコントロール

  • A:4日目で冷凍保存してエージングを停止
  • B:9日までエージング

こんなふうに、冷凍でエージングをコントロールする事で、同じバッジの焙煎豆なのに別々のエージングでブレンドできます。

【コーヒー豆】コロンビア(ラスフローレス農園)ピンクブルボン種

コロンビ(ラスフローレス農園)ピンクブルボン種ダブルファーメンテーションナチュラル(70時間の嫌気性発酵ののち、70時間好気性発酵の2段階発酵)を使用。

華やかさを最大限に発揮したコーヒー豆で、甘さをともなう複雑な酸味とジューシーなボディがあります。

同じコーヒー豆を、エージング違いでブレンド提供

ティピーコペ
同じバッジの焙煎豆を使用して、エージング完了日がきたら冷凍して時を止めてます♪
考え方

【長いエージング】
アロマやフレーバーが弱まるが、抽出効率が適切になり、テイストバランスとボディが良くなる
【短いエージング】
抽出効率が悪く、テイストバランスや食感が悪いが、明るいフレーバーが特徴的

フレーバーディスクリプション

アシディティを支えるスウィートネスがあるので、すべての温度帯で多様性に富んだフルーツフレーバーを楽しめます。

テイスト評価
アロマ
(香り)
ピンクローズ、フレッシュベルガモット、ミックスベリー、微かにダークチョコレート
フレーバー
(味わい)
ホット~ウォーム帯:ピンクグレープフルーツ、ブラッドオレンジ
ウォーム~コールド帯:ラズベリー、ザクロジュース、レッドグレープ
アフターテイスト
(あと味)
ロング
ホット~コールド:ハイビスカスティー、レッドグレープ、微かにハイカカオチョコレート
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ミディアムプラス、バイブラント(活発的)
ホット帯:ブラッドオレンジ
ウォーム~コールド:ラズベリー、ザクロジュース、フレッシュレッドグレープ
ボディ
(口当たり)
ミディアムからミディアムプラス
温度が冷めていくほどに、ジューシー、よりラウンドなボディ、ビロードのようなタンニン感

ティピーコペ
個人的にも大好きな豆!ピンクローズ、口いっぱいの薔薇を感じてみたいです♪

【抽出レシピ】オレアドリッパー

ブリューレシオは1:15

回数トータル湯量
1湯目(90℃)30g
2湯目(90℃)120g
3湯目(90℃)180g
4湯目(75℃)225g
抽出の考え方

全体的に90℃のお湯を使いますが、過抽出を防ぐために、最後は75℃のお湯を使う

使用アイテムの紹介

コマンダンテでエージング9日目を25クリック、4日目を30クリックでグラインド。

フラットボトムなのに抽出スピードの速いOREAオレアV3ドリッパーと、超高速で抽出できるペーパーフィルターシバリストによる抽出で過抽出を防ぎ、クリーンで複雑なアシディティを表現。

コーヒースケールは鉄板のアカイヤの、おそらくPEARLシリーズ。

コーヒーカップはORIGAMIのフレーバーカップのピンク。

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2023年JBrC【4位】井上暁文:ダブルグラインド×オレアドリッパー×カスタムウォーター

\4位:井上暁文/

4位になったのは、京都府の株式会社ヒサシヤマモトコーヒー(Unir)ウニール「Unir長岡天神店」から出場した井上暁文(いのうえあきふみ)さん。

「冷めてもおいしいコーヒー」をテーマに、大会に挑んでます。

ティピーコペ
むしろ、冷めてから飲んでほしいコーヒーだそうです♪

【Point】オレアドリッパー×ダブルグラインド×カスタムウォーター

オレアドリッパー:豊かなフレーバーが引き出せる

熱の保有力が高いオレアドリッパーを使うことで、80℃の粉温を常に維持。断続的にお湯を注いでもスピーディーな抽出が可能。

これらの特徴で、豆の持つ豊かなフレーバーが最大限に引き出せます。

ダブルグラインド:微粉の除去と粒度コントロール

がブルグラインド

粗挽き→チャフの除去→細挽き→微粉除去(200マイクロン以下の微粉)

ダブルグラインドを行うことで、渋さやネガティブをださず、あまさやボディをしっかりと引きだします。

ブレンドに一体感を持たせるために、先にブレンドしてグラインドを行う。

カスタムウォーター

【マグネシウム30ppm添加】
シドラ種の生き生きとした酸味を出すため

【カルシウム15ppm添加】
ユーゲニオイデス種のあまさ、ボディを出すため

【バッファー10ppm添加】
中性を保ち、全体のバランスを保つため

【コーヒー豆】ブレンド:コロンビアのシドラ種×ユーゲニオイデス種

  • メイン:シドラ種(エージング1日)で酸を表現
  • サブ:ユーゲニオイデス種(エージング2週間)で甘さを表現

メイン:コロンビア(エルディビソ農園)シドラ種

メインは発酵感のあるコロンビア(エルディビソ農園)シドラ種ラクティックナチュラルを9g使用。

エージングは1日で、嫌気性発酵によって生れたストロベリーのような甘さ、ワインのようなフレーバーを抽出。

ティピーコペ
エージングが進むと「生き生きとした酸」が落ち着くので、わずか1日のエージングにしたそうです♪

ちなみに、エルディビソ農園は、微生物の働きを熟知した学者とともに発酵プロセスをコントロールしている、ラボのような農園。

サブ:コロンビア(インマクラーダ農園)ユーゲニオイデス種

ブレンドでは、ものすごく甘くて、メインの豆に寄り添ってくれる酸をもたらしてくれる、コロンビア(インマクラーダ農園)ユーゲニオイデス種ナチュラルプロセスを3g使用。

エージングは2週間。クリーンで非常に強い甘さを抽出。

フレーバーディスクリプション

テイスト評価
アロマ
(香り)
ソフトミルクキャンディ、ストロベリージャム、ホットワイン
フレーバー
(味わい)
ホット帯:ソフトミルクキャンディ、ストロベリージャム、ホットワイン、ピーチティー
ウォーム帯:ロゼワイン、ミルクソフトキャンディ、ストロベリージャム、ピーチティ
コールド帯:ロゼワイン、スターフルーツ、ドライパイナップル
アフターテイスト
(あと味)
ホット帯:クリーンで、ロングフィニッシュ
ウォーム帯:クリーンで、ロングフィニッシュ
コールド帯:スウィートロングフィニッシュ
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ウォーム帯:ヨーグルトのようなラクティック、ラズベリー、アップル
コールド帯:ヨーグルトのようなラクティック、ラズベリー、アップル
ボディ
(口当たり)
ウォーム帯:クリーミー、ウェルバランス
コールド帯:ラウンドでスムース、ウェルバランス
ティピーコペ
すっごい爆発的なフレーバー!!喉にずっとコーヒーが留まってるそうで、飲める人が羨ましい!

【抽出レシピ】オレアドリッパー

ブリューレシオは1:17で、TDSは1.2に設定。TDSを低めにすることで、冷める程においしいコーヒーが出来るそうです。

  1. 粗びきグラインド
  2. ブロアーでチャフのみ除去
  3. 中細挽きグラインド
  4. オレアドリッパーにセット
  5. WDTで粉を攪拌
  6. 【1湯目】96℃のお湯30g
  7. 30秒蒸らす
  8. 【2湯目】96℃のお湯を70秒かけて、170g(計200g)ゆっくりまわし淹れる
抽出の考え方

1湯目30gをゆっくり注いで30秒間蒸らすことで、アロマとフレーバーを明確に

2湯目170gをゆっくりと70秒かけて回し淹れることで、通常のレシピ、他の器具では出せなかったフレーバーを、より明確的に抽出

使用アイテムの紹介

タイムモアのXLite(エックスライト)でコーヒー豆を粗挽き後、ブロアーチャフのみ飛ばして除去。そしてコマンダンテ(レッドクリックスをカスタム)52クリックで中細挽きにグラインド。仕上げに200マイクロ以下の微粉パウダーコントロール

キレイにムラなく均一的な抽出をするためにWDTを使って粉を攪拌。

ブリューイスタのドリップポッド(マットブラック)を使い、豊かなフレーバーが出せるオレアドリッパーにて抽出。

コーヒースケールは鉄板のアカイヤの、おそらくPEARLシリーズ。

\圧倒的に微粉量が少ないコーヒーミル/

\これでチャフだけを除去/

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\コマンダンテのカスタムパーツ/

\200マイクロ以下の微粉を除去/

\粉を攪拌し塊を崩し湯通をよくする/

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2023年JBrC【5位】望月幹太:エイプリルドリッパー×ダブルフィルター

\5位:望月幹太/

5位になったのは、東京都の株式会社丸山珈琲「伊勢丹新宿プラドエピスリー店」から出場した、望月幹太(もちづきかんた)さん。

「甘さ」をテーマに、大会に挑んでます。

【Point】AprilBrewerドリッパー×ダブルフィルター

ドリッパー:AprilBrewer(エイプリルブリューワー)

AprilBrewerドリッパーは、透過スピードが速くて過抽出が防ぎやすく、クリーンなコーヒーが淹れれるドリッパー。

リブつきの円錐ドリッパーと、底が平らなフラットボトムを掛け合わせたドリッパーで、コーヒー粉層が薄くて底が平らなので、全体から均一的に素早く成分が抽出できます。

ダブルフィルター

【ダブルフィルター】
フィルター2枚を重ねることで、よりスピーディーな抽出ができ、しっかりした甘さを感じつつ、クリーンなコーヒーができる。

ティピーコペ
1枚だとドリッパーにピタリと張り付いてしまうフィルターも、2枚に重ねることで“空気の通り道”を確保でき、よりスピーディーな抽出になるそうです♪

【コーヒー豆】コスタリカ(シュマバ農園)ゲイシャ種

コーヒー豆は、コスタリカ(シュマバ農園byフランシスコ・メナさん)ゲイシャ種イエローハニープロセスを使用。

フランシスコ・メナさん=ハニープロセスの王様

農園では、熟練のピッカ―が紫色に熟したコーヒーチェリーのみを摘み、糖度を26度以上に仕上げてるので、非常に甘く、南国のフルーツを食べてるかようなコーヒーを味わえます。

フレーバーディスクリプション

テイスト評価
アロマ
(香り)
ジャスミン、パパイヤ、ベルガモット
フレーバー
(味わい)
ホット帯:パパイヤ、ベルガモット
ウォーム帯:青りんご、イエローピーチ
コールド帯:マンゴー、ブラウンシュガー
アフターテイスト
(あと味)
甘く長くつづく余韻
ホット帯:パパイヤ、イエローピーチ、ブラウンシュガー
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ミディアム、青りんごのようなフレッシュな酸
ホット帯:
冷めてくると:
ボディ
(口当たり)
ミディアム、ラウンドでシロッピー、ウェルバランス
ティピーコペ
糖度が26度以上のコーヒー豆、いったいどんな甘さのコーヒーなのか気になる♪

【抽出レシピ】AprilBrewer×ダブルフィルター

まず、最初にフィルターをリンスする事で、繊維をひらかせて、成分を透過しやすくさせる。

  1. ダブルフィルターをセットしてリンス
  2. 中挽き粉13g
  3. お湯180g
  4. 4回でドリップ
回数トータル湯量
1湯目30g
蒸らし30秒
2湯目50g(計80g)
3湯目50g(計130g)
4湯目50g(計180g)
2分10~20秒で終了

使用アイテムの紹介

コーヒー豆はコマンダンテ27クリックで挽いて、クルーヴ350以上1600以下の粒度に揃える。
ブリューイスタのドリップポッド(ピュアホワイト)を使い、過抽出を防いで均一的に抽出できるエイプリルブリューワー×フィルター2枚で抽出。

コーヒースケールは鉄板のアカイヤの、おそらくPEARLシリーズ。

今流行ってるブリューイスタのガラスサーバーに注いでます。

コーヒーカップはORIGAMIのフレーバーカップのピンク。

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2023年JBrC【6位】森田晴香:2階建てドリップ

\6位:森田 晴香/

6位になったのは、大阪府の猫じた珈琲から出場した森田晴香(もりたはるか)さん。

初出場で、テロワール(コーヒー豆の農園の特性)、キラキラしたコーヒーをテーマに、大会に挑んでます。

ティピーコペ
とってもステキな印象なので、人生で1度は猫じた珈琲さんへ行ってみたい!

【Point】2階建てドリップ

1つのドリッパー内で、1階と2階、2つの部屋をつくり、1階では透過抽出、2階では浸漬抽出という理にかなった抽出方法。

ネガティブは出さず、クリーンで滑らかな質感と甘さ、ポジティブな味だけを抽出できます。

1階(円錐フィルター)細挽き粉

1階の“円錐フィルター×細挽き粉”の役割は、適度な速さの透過抽出で、コーヒーのフレーバーや酸、甘みを出すことです。

2階(ウェーブフィルター)粗挽き粉

2階の役割は2つ。

①【1階の粉暴れを防ぐ】
お湯を注いだら起こる粉の攪拌でフィルターが目詰まりしないように、2階を設置することで1階の粉暴れを抑制。

②【2階はゆっくり浸漬抽出】
1階を細挽き粉にすることで、2階は意図的に湯だまりを形成して浸漬抽出できるので、しっかりした甘さと滑らかな質感を引き出せます。

【コーヒー豆】ボリビア(アグロタケシ農園)ゲイシャ種

コーヒー豆はボリビア(アグロタケシ農園)ゲイシャ種ウォッシュドプロセスの、ピーベリーを使用。

天空の農園と呼ばれてるアグロタケシ農園は、標高がたかく、昼夜の寒暖差が激しい環境です。

だけど、土の中の石がお昼の間に熱を蓄えて、夜の厳しい寒さからコーヒーの木を守ってます。

そこで出来た豆は、鮮やかな骨格のあるアシディティ、滑らかな質感、しっかりとした甘さをもっており、さらにゲイシャ種のフローラルで華やかな味わいを感じます。

フレーバーディスクリプション

テイスト評価
アロマ
(香り)
フローラル、ピーチ
フレーバー
(味わい)
ホット帯:フローラル、シトラス、ダージリン
ウォーム帯:ピーチ、マスカット
アシディティ
(酸の爽やかさ)
ホット帯:ストーンフルーツ、熟したレモン
冷めてくると:オレンジ
ボディ
(口当たり)
ミディアムでシロッピー、コンプレックスでウェルバランス
ティピーコペ
宝石を飲んでるような、キラキラに輝いた上品なコーヒー、飲んでみたい!猫じた珈琲さんの所には人生で1回は飲みに行きたいです♪

【抽出レシピ】ORIGAMI×2階建てドリップ

トモヤ塾長も訪問してます

↑レシピの詳細な説明

硬度0の天然水に、マグネシウムとカルシウムを添加したカスタムウォーターを使用。

  1. スプーンを使って細挽き10gを円錐フィルターの壁にそわせる
  2. 粉の上にウェーブフィルターを置く
  3. 2階用の粗挽き9gをウェーブフィルターにセット
  4. 93℃と65℃のお湯を作る
回数トータル湯量
1湯目93℃
~0:35
40g
2湯目93℃
0:35~1:20
140g
(180g)
3湯目93℃
1:20~2:00
20g
(200g)
4湯目65℃
2:00~3:30
60g
260g

使用アイテムの紹介

コーヒ―豆の1階用はコマンダンテで20クリック、2階用は30クリックでグラインド。ともにサザのパウダーコントロールストッカーで微粉を除去。

ブリューイスタのドリップポッド(マットブラック)を使い、ORIGAMIドリッパーにカフェックの円錐アバカフィルターとカリタのウェーブフィルターを使用。

ハリオのV60ドリップスケールで計量。

カップはORIGAMI(オリガミ)のアロマカップのターコイズ。

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2023年JBrC【7位】山本紘奈:サイフォン×ミルクフォーマー×低温調理器具

\7位:山本紘奈/

7位になったのは、大阪府の株式会社リロインべべ「リロ珈琲喫茶」から出場した山本紘奈(やまもとひろな)さん。

「わたしの好きな、天国のようなコーヒーをテーマに、大会に挑んでます。

【Point】人工エージング×サイフォン×ミルクフォーマー

人工エージング×サイフォン×ミルクフォーマーで、天国のようなコーヒーを抽出。

天国のようなコーヒーとは…
  • 華やかで(コーヒー豆で表現)
  • 明るくて(人工エージングで表現)
  • 心地よくて(サイフォンで表現)
  • “ふわふわ”してるコーヒー(ミルクフォーマーで表現)

人工エージング(低温調理器)

低温調理器具を使った人工エージングで「明るいコーヒー」を表現。

【人工エージング】
真空パックに入れた豆と40℃のお湯を低温調理器で48時間漬け込む。

焙煎直後の豆は雑味の角がツンツンで、酸味が元気。2~3週間たつと風味は強くなるが、角は丸く香りが弱くなる。

「でも、香りと風味が両方ほしい!」

そこで、人工エージングをしてみると、香気成分を逃がすことなく、2週間エージングをかけたような、雑味の角がとれて、風味も強く、あま味がすごく伸びるようになった。

サイフォン:とろっとした質感

サイフォンのとろっとした質感で「心地よいコーヒー」を表現。

サイフォンのとろっとしたオイル感がベストマッチ。

ミルクフォーマーで“ふわふわ”

ミルクフォーマー「ふわふわなコーヒー」を表現。

抽出したコーヒーを全部ホイップすると、軽すぎて印象が残らないので、50gはカップへ移し、残った液体をふわふわにフォーム。

ふわふわになったコーヒーをカップへ追加することで、甘味と“ふわふわ”がちょうどいい質感に。

ティピーコペ
オイル感がしっかりあるサイフォンの方が質感がいいけど、ハンドドリップなどでも出来るそうです♪

【コーヒー豆】メキシコ(サントゥアリオプロジェクト)ブルボン種

コーヒー豆は、メキシコ(サントゥアリオプロジェクト)ブルボン種パープルハニープロセスを使用。

糖度25度以上のチェリーのみを収穫し、エルダーフラワー、巨峰、キンカンのような強烈なフレーバーで、今回のテーマの1つ「華やかさ」を表現。

低温調理器を使った人工エージング豆と、焙煎後通常の12日間のエージング豆をブレンドしてます。

  • 人工エージング16g:フレッシュ、キラキラで華やか
  • 通常の12日エージング4g:元気な酸

フレーバーディスクリプション

テイスト評価
アロマ
(香り)
巨峰、キンカン
フレーバー
(味わい)
ホット帯:エルダーフラワー、巨峰、キンカン
ウォーム帯:巨峰、オレンジ、ライチ
アシディティ
(酸の爽やかさ)
グレープフルーツ、グレープ
ボディ
(口当たり)
ミディアム、シルキー、だんだんとシロッピー、ウェルバランス
ティピーコペ
天国のようなコーヒーも飲んでみたいし、こんなにも明るい山本紘奈さんの接客も受けてみたいです♪

【抽出レシピ】サイフォン

  1. お湯250gをフラスコ(下の部屋)へ入れる
  2. 本体(フラスコ+ロート)を熱源に当てて、お湯だけをロート(上の部屋)へ吸い上げる
  3. 豆20gをロートへ投入
  4. すかさず第1攪拌(13回程くるくる)でコーヒーの細胞をゆっくり開く
  5. 粉を入れて約20秒後に第2攪拌(12回くるくる)して熱源を停止して抽出
  6. 抽出したコーヒーを50gだけカップへ注ぐ
  7. 残ったコーヒーを2秒ほど電動フォーマーでホイップし、カップへ注いで軽くまぜる。

使用アイテムの紹介

ティピーコペ
サイフォンに関しての知識がなので、使用アイテムは分からなかったです(>_<)

ハリオのミルクフォーマー“ふわふわ”したコーヒーを作ってます。

司会の粕谷哲さんが、ハリオからも電気式のサイフォンが発売したので、やってみたいと言ってました。

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2023年JBrC【8位】岩鼻伸介:クレバードリッパー

\8位岩鼻伸介/

8位になったのは、岩手県のHappieceCoffee「キッチンカー本店」から出場した、岩鼻伸介(いわはなしんすけ)さん。

「SDGs」「オランジェッタ」をテーマに、大会に挑んでます。

【Point】カスタムウォーター×クレバードリッパー

SDGs

力のあるものに、協力してもらう。お互いが持ってないものを、相互に補完しあう。今回のブレンドの考えは、世界平和にも繋がると思ってる。

カスタムウォーター

釜石の天然水「仙人秘水」×硬度0の天然水をブレンド。

pH7.0、硬度5に調整して使用。

クレバードリッパー

浸漬、圧力、透過のすべてを行う、賢いドリッパー。

前半は水圧による圧力抽出、後半は透過抽出ができるので、複雑な味わいがありながらも、バランスのとれたコーヒーが楽しめる。

【コーヒー豆】ブレンド:東ティモール(ティピカ種)×パナマ(ゲイシャ種)

【メイン】東ティモール(レテフォホ村)有機栽培ティピカ種ウォッシュドプロセスを使用。

ハイローストにすることで、ティピカ特融のオレンジの香味を表現。しかし、ピール感(柑橘系の皮を砂糖煮した感じ)が残るので、ポジティブにオランジェットにすることに。

オランジェット=オレンジピールのチョコレートかけ

【サブ】パナマ(エリダ農園)ゲイシャ種ナチュラルアナエロビック・スロードライ・ソックスを使用。

現在の世界最高峰と言われるコーヒーの1つ。チョコレート感をだす為にハイロースト、多くのフレーバーと甘さをだす為にミディアムローストに。

エージングはそれぞれ5日間。

東ティモール20g
(ハイロースト)
・オレンジ
・ピール
パナマ20g
(ハイロースト)
・チョコレート
パナマ20g
(ミディアムロースト)
・多くのフレーバー
・甘み

フレーバーディスクリプション

インテンシティ―(強烈さ)高めで、とても力強くライブリー(元気、活発)。

高温帯では華やかで、冷めてくると、どんどん味わいがまとまってくる。

そんな甘さのハーモニーが特徴的な1杯です。

テイスト評価
アロマ明るく華やか、オレンジ、ジャスミンのようなフローラル、トロピカルフルーツ
フレーバーホット帯:力強く華やか、オレンジ、カカオ、ベリー、アプリコット
冷めてくると:オランジェット
アフターテイストホット帯:短め
冷めてくると:黒糖のような甘さが長く続く、ロングアフターテイスト
アシディティホット帯:力強くライブリー、オレンジ、ピーチ、アプリコット、ベリー
冷めてくると:シトラスやオレンジの皮を甘く煮詰めたような酸味
ボディジューシーでミディアムウェイト、スムースでラウンドなテクスチャー、ウェルバランス
ティピーコペ
休日の夜に、映画をみながらじっくりと飲んでみたいコーヒーでありますな♪

【抽出レシピ】クレバードリッパー

コーヒー粉60gを中粗挽きして、微粉を除去。

湯量は合計300㏄

抽出レシオは1:5

回数トータル湯量
1湯目95℃250㏄
粉を攪拌させる
(1:00~)
2湯目70℃
50㏄
2湯目直後
すぐ透過開始
2湯目から60秒後にドリッパーを上げて完成
考え方

前半は「浸漬式」で一気にフレーバーを抽出

後半は温度を下げた「透過式」で、高温帯では出ないアフターテイストの甘み、ボディ感、違う味わいを抽出

これでコンプレックス(複雑な香味)なコーヒーが出来る。

使用アイテムの紹介

ギーセンのディッティング#7で豆を挽き、ハリオの電気ケトルを使って、クレバードリッパーにて抽出。

ハリオのスケールを使って計測。

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