キャンプや登山で「アウトドアバーナー」を何回押しても点火せずに焦ったことはないですか?
「バーナーに火が点かない問題」は寒いときによく起きますが、点火装置の故障が原因かもしれませんね。
この記事では「バーナーが点火しない問題の原因と対策」をお伝えします。
バーナーに火が点かないと現地で困るので、しっかりと対策をしてアウトドアに臨みましょう!
火が点かないときの解決策
1.バーナーの接続を確認する

火が点かないバーナーを見ると、「ギュッと締め付けられてない」ことがあります。
1度バーナーを取り外して、再度ギュッと締め付けてみてください。
2.ライターを使って点火する

バーナーからガスがでてても、点火装置の火種が弱い、届いてない状態だと着火しません。
一度、火種を確認しながら押してみてください。
火種が小さいと感じたら、予備のライターで点火しましょう。
3.燃料を温める

燃料が「キンキン」だと火が点きにくいので、温めると火が点くようになります。
- 手で温めながら、寝袋や着替えで手を「ぐるぐる」巻いて保温する
- 暖かいお湯につけて温める
お湯につける場合は「お風呂程度のお湯」につけて温めます。
熱湯だとOD缶の内圧が高くなって爆発事故につながるので注意しましょう。
「点火できない問題」の事前対策
1.寒冷地用OD缶の準備
アウトドアの夜は予想以上に寒くなって、火が点かなくります。
寒い環境でもストレスなくバーナーを使うには、寒冷地用のOD缶が便利です。
【20℃から-5℃まで対応】

2.ライターの準備

バーナーの点火装置は火種が小さいし、いつ故障するかわからないので、予備のライターは必須です。
守り神だと思い、必ず持っていきましょう。
火種の大きい「フリント式ライター」がおすすめ
フリント式はヤスリを「パシュッ」と回して点けるタイプで、大きな火種で点火しやすいライターです。
そもそも、山やキャンプでバーナーが点かない理由
気温、気圧が低いと点かない

気圧が低下すると「ガス缶内の圧力」と共に火力も弱まります。
気温が低くなると「液化燃料」がガス化しなくなっていき、「燃料がガス化できる温度」より下がると、まったく点かなくなります。
- ブタン:-0.5℃以上で気化
- イソプロパン:-11.7℃以上で気化
- プロパン:-42℃以上で気化
点火した火が徐々に消える「ドロップダウン現象」
バーナーで火を使ってると、缶は「キンキン」に冷えます。
すると燃料はガス化しなくなり、火は弱まって、やがて消えます。
「ドロップダウン」と呼ばれる現象です。
バーナーの点火装置は火種が小さく点火しにくい
バーナーには、「カチッ」と押す電子式の点火装置がついてます。
電気を利用して火花がでますが「火種が小さい」ので、ガスの勢いが弱かったり酸素濃度が低かったりすると、点火しにくいです。
そもそも火が飛んでなければ、故障してるのでライターで点火しましょう。また、メーカーへ修理の依頼も検討しましょう。
電子式ライターは寒冷地に不向き

100均などでよく目にする電子式ライター。「カチッ」と押すタイプのやつですね。ターボライターも電子式。
電子式のライターはどれも火種が小さくて、寒いと火が点きにくいのが特徴です。
電子式ならSOTOスライドガストーチ


風に強いターボライター
ハイパワーのターボライターなので風で消されるコトもなく、安心して使えます。
ノズルが伸びる
バーナーに点火する時も、ノズルが伸びるので、痒い所に手が届きます♪
ケースがオシャレ
SOTOからレザーケースがでてます。ロゴの感じがかわいいし、レザーのキャップのつけ外しが気持ちいいんですよね♪




燃料の確認
燃料確認の窓があるので、あとどのくらいあるか把握できます。

燃料充填(カセットボンベ使用)
一般的なカセットボンベの液化燃料を補充できるので経済的です。
ライターが下に、カセットボンベが上に来るようにして補充しましょう。



山や寒いキャンプへ行く時はこの燃料を
一般的なカセットボンベの燃料は寒いと気化しづらく、火が点きません。
寒い環境へ足を運ぶ時は、寒さに強いガスが入ってるSOTOの「ST--760」の燃料を補充した方が良いでしょう。

寒冷地におすすめのフリント式ライター紹介
1.実用派:Bicライター(スリム)

安定のフリント式(パシュッ!)
21㎜×75㎜という小ささもさることながら、わずか14gという重量が魅力的です。
イソブタンガスを使用してるので、-10℃でも着火が可能と言われてます。

ロマン派:IMCO(イムコ)オイルライター

の塊です♪見た目だけじゃなくて、ギミックも凄いんです!
62㎜×27㎜で、わずか42gです。


燃料を満タンにしても約50g!
レトロな雰囲気
ルパン三世にもでてきそうな、なんともレトロな味わいがヤバイです!(語彙💦)
銃を触ってるようなギミック感

カシャッ!とパーツをいじれて、使ってて気持ちいいんです!(語彙💦)
燃料が補充できて経済的

使い捨てじゃない所が、たまらんです♪
細かい所に点火可能
燃料タンクがピストルの弾みたいで、またカッコいい!
火がついたまま燃料タンクを引き抜くと、ロウソクのようにバーナーへ点火できます。

まずはあたって道具に慣れる








予備フリント(発火石)を補充する
使用していくとフリントと呼ばれる発火石がすり減り使えなくなるので、交換していく必要があります。
予備も本体へ入れておけるので、入れておきましょう♪

























燃料注油(ライターオイル)
危険なので屋外でやりましょう。








カッコいい!!
さて、燃料キャップを抜きます♪




キャップを取ったままライターへ入れて、立たせて注油します。



















30分待ち、燃料を芯に馴染ませる

着火!火力調整





ろうそくモード
着火した状態で燃料タンクを抜くと、ろうそくの様に使えます。
これで、「バーナー」や「ランタン」などの細かい所にも簡単に火をつけられます。
(数分間もろうそくモードで使ってたら内部の燃料が熱を持ち、火事になります)







IMCO(イムコ)オイルライターのメンテナンス
【オイル補充】
燃料が揮発して無くなっていくので、使用前には燃料を満タンに入れましょう。


【発火石】
着火しなくなってきたら、本体に新しい発火石を入れましょう。

【ヤスリ】
着火率が顕著に低下するので、ヤスリ(ローラー部分)の掃除が必要です。
使用に伴い段々とヤスリが茶色になってきます。定期的にブラシやブロアーを使ってこまめに石カスを掃ってください。
【ウィッグ芯】
ウィッグ芯の先端部分にカスが溜まるので、定期的にティッシュ等で擦ってふき取ってください。
同時に焼けも発生するので、ある程度ウィッグ先端が焦げてきたら少し芯を引っ張り、先端を切り落としてください。
カラーバリエーション
- 真鍮|ゴールド
- ステンレス|シルバー
- 真鍮|ブラックニッケル



まとめ

お疲れ様でした。この記事では「バーナーが点火しないとき」の解決策や対策をお伝えしました。
- バーナーの接続を確認する
- ライターを使って点火する
- ライターや燃料缶を温める
事前に準備することが可能なら、下記も考慮しましょう
- 寒冷地用のOD缶の準備
- ライターの準備
普段は暖かい春や秋でも、夜になると寒くなってガスバーナーは上手く着火しなくなことを頭の隅にいれててください。
【20℃から-5℃まで対応】

【-15℃まで対応】

【-20℃まで対応】

実用派:Bicのライター

ロマン派:IMCO(イムコ)のオイルライター


ターボ派:SOTOのスライドガストーチ
- 電子式だが、燃料補充できる
- 気化しやすい燃料が使える
- 扱いやすい(細かい所に点火しやすい)



うまくバーナーでお湯が沸かせたら、ゆっくりと「アウトドアコーヒー」はいかがでしょうか?