こんにちは、ティピーコペです。
先日、とある山の山頂で、友人のバーナーが点かないトラブルが発生ました。
ウソでしょ!?って感じだけど、予備ライターを持ってたので無事に着火できました。
やっぱりアウトドアでバーナーを使う場合は、予備のライターが必需ですね。
ということで今回は、バーナーに火が点かない原因と対策、そしておすすめのライターを紹介します。
バーナーの火が点かない原因
アウトドアバーナーに火が点かない問題は、実際に遭遇した事あるし、よく聞くトラブルです。
結構焦るでしょうが、原因がわかってると対処できる事もあるので、まずはどんな原因で火が点かないのか、知っておきましょう。
- 点火装置(イグナイター)の故障
- 点火装置の火種が小さい
- 気温が低すぎる
- 燃料が気化しない「ドロップダウン現象」
点火装置(イグナイター)の故障
ガスバーナー本体にスイッチがある場合、「カチッ」と押すと火花が飛んで炎がつきます。
このスイッチはイグナイターという名の点火装置で、使う頻度にかかわらず、急に故障して火花がでなくなる事があるので、注意が必要です。
点火装置の火種が小さい
バーナーについてる点火装置(イグナイター)が正常でも、飛ばせる火花が小さいので点火しない事もあります。
ガスは出てるけど火がつかない時の対策として、予備のライターを持っておきましょう。
気温が低すぎる
気圧や気温が低かったら、ガス缶の燃料が残ってても、ガスが出なくて火が点かなくなります。
ガス缶の中には、大量のガスが使えるようにと、ガスを圧縮して液状にした燃料(液化燃料)を入れてます。
ガス栓を開けると液化燃料が気化してガスになるのですが、ある一定の温度を下回ると気化しなくなって、火が点かなくなります。
燃料が気化しない「ドロップダウン現象」
ガス缶を使ってると、缶はどんどん「キンキン」に冷えていきます。
これはガスの噴出による「気化熱」でガス缶の熱が急激に奪われるため。
まだ燃料は残ってるのに、燃料が冷えていくとともに、だんだんガスがでなくなる現象を「ドロップダウン現象」といいます。
ちなみにガス缶に使われてる燃料が、実際に気化する温度がコチラ。
燃料 | 気化温度 |
---|---|
ブタン | -0.5℃以上 |
イソプロパン | -11.7℃以上 |
プロパン | -42℃以上 |
「ガス缶が冷たい」時の対策
・ガス缶を適度に温める
対策、解決策を詳しく紹介
バーナーに火が点かない原因を話してきたので、ココからはその対策、解決策をもう少し詳しく紹介します。
- 気化温度の低い燃料を使う
- バーナーの接続を再確認する
- 予備のライターで点火する
- 燃料(ガス缶)を温める
気化温度の低い燃料を使う
強い冷えこみが考えられる場合、寒くてもしっかり気化できる強力なガス燃料を選びましょう。
ストレスなくバーナーを使いたい人は、寒冷地用のOD缶がおすすめです。
【20℃から-5℃まで対応】
バーナーの接続を再確認する
「あれ、火が点かない!?」と思ったら、まずは慌てず、もう1度ガス缶とバーナーを「ギュっ」と締めてみましょう。
「それだけ?」と思うけど、コレだけで解決する事は、実際よくあります。
単純に、締め込みが足りなかっただけである。
火が点かないときは、1度落ち着いてバーナーを取り外して、再度ギュッと締め付けてみてください。
予備のライターで点火する
バーナーに付属してる点火装置の火種は小さく、ガスの勢いが弱かったり、寒い中ではなかなか着火してくれません。
そんなときは1度、火種を目視しながら点火装置を「カチッ」と押してみてください。
ガスがでてる音はするけど、火種が小さかったり、出てないと感じた場合は、予備のライターで点火しましょう。
おすすめライター | 商品名 |
Bicライタースリム | |
IMCO(イムコ) オイルライター | |
SOTOスライドガストーチ (ゆるキャン△ver) |
燃料(ガス缶)を温める
気温が低かったり、気化熱などで、燃料缶が「キンキン」に冷えてると、ガス栓を開けてもガスがでません。そんな時は、ガス缶を温めると点くようになります。
ガス缶を温める方法はコチラ
- 自分の体温で温める
- ハクキンカイロで温める
- ぬるま湯で温める(お湯は厳禁)
自分の体温で温める
休憩中に、防寒着の内ポケットやふところにガス缶を入れておきます。すると、自分の体温でガス缶がすこし温まります。
ただ、自分が寒いと思った場合は別の手段をとりましょう。
ハクキンカイロ、ハンドウォーマーで温める
カイロでもいいのですが、極寒の中だとカイロ自体が温かくなりません。そんな時は、ハクキンカイロなどのハンドウォーマーがおすすめです。ハンドウォーマーとガス缶を寝袋などで包んでおくと、温められます。
また、ハクキンカイロをもってると、休憩中や寝る時の暖もとれるので、特に寒がりの人にはおすすめです。
水、ぬるま湯で温める(お湯は厳禁)
ぬるま湯を入れた容器の中にガス缶をつけると、温められて、火が点くようになります。
熱湯につけると缶の内圧が高くなりすぎて爆発事故につながるので注意しましょう。
\参考になる動画を紹介/
アウトドアにおすすめのライター
ガスバーナーの点火装置(イグナイター)は火種が小さいし、いつ故障するかわからないので、予備のライターは必須です。
守り神だと思い、必ず持っていきましょう。
ライターには
- フリント式
- 電子式
があります。
もしものための予備ライターには、火種の大きい「フリント式ライター」がおすすめです。
- パシュッとこするタイプ
- 寒くても力強い火花がでる
- 火が手元に近く、使いづらい
- カチッと押すタイプ
- 寒いと火花がでない
- 手元から火が遠いので使いやすい
おすすめライター | 商品名 |
Bicライタースリム *フリント式 | |
IMCO(イムコ) オイルライター *フリント式 | |
SOTOスライドガストーチ (ゆるキャン△ver) *電子式 |
電子式ライターは寒冷地に不向き
100均などでよく目にする電子式ライター。「カチッ」と押すタイプのやつですね。バーナーに付属してる点火装置や、ターボライターも電子式です。
電子式のライターはどれも火種が小さくて、寒いと火が点きにくいのが特徴です。
電子式ならSOTOスライドガストーチ
風に強いターボライター
ハイパワーのターボライターなので風で消されるコトもなく、安心して使えます。
ノズルが伸びる
バーナーに点火する時も、ノズルが伸びるので、痒い所に手が届きます♪
ケースがオシャレ
SOTOからレザーケースがでてます。ロゴの感じがかわいいし、レザーのキャップのつけ外しが気持ちいいんですよね♪
燃料の確認
燃料確認の窓があるので、あとどのくらいあるか把握できます。
燃料充填(カセットボンベ使用)
一般的なカセットボンベの液化燃料を補充できるので経済的です。
ライターが下に、カセットボンベが上に来るようにして補充しましょう。
山や寒いキャンプへ行く時はこの燃料を
一般的なカセットボンベの燃料は寒いと気化しづらく、火が点きません。
寒い環境へ足を運ぶ時は、寒さに強いガスが入ってるSOTOの「ST--760」の燃料を補充した方が良いでしょう。
寒冷地におすすめのフリント式ライター紹介
1.実用派:Bicライター(スリム)
安定のフリント式(パシュッ!)
21㎜×75㎜という小ささもさることながら、わずか14gという重量が魅力的です。
イソブタンガスを使用してるので、-10℃でも着火が可能と言われてます。
ロマン派:IMCO(イムコ)オイルライター
の塊です♪見た目だけじゃなくて、ギミックも凄いんです!
62㎜×27㎜で、わずか42gです。
燃料を満タンにしても約50g!
レトロな雰囲気
ルパン三世にもでてきそうな、なんともレトロな味わいがヤバイです!(語彙💦)
銃を触ってるようなギミック感
カシャッ!とパーツをいじれて、使ってて気持ちいいんです!(語彙💦)
燃料が補充できて経済的
使い捨てじゃない所が、たまらんです♪
細かい所に点火可能
燃料タンクがピストルの弾みたいで、またカッコいい!
火がついたまま燃料タンクを引き抜くと、ロウソクのようにバーナーへ点火できます。
まずはあたって道具に慣れる
予備フリント(発火石)を補充する
使用していくとフリントと呼ばれる発火石がすり減り使えなくなるので、交換していく必要があります。
予備も本体へ入れておけるので、入れておきましょう♪
燃料注油(ライターオイル)
危険なので屋外でやりましょう。
カッコいい!!
さて、燃料キャップを抜きます♪
キャップを取ったままライターへ入れて、立たせて注油します。
30分待ち、燃料を芯に馴染ませる
着火!火力調整
ろうそくモード
着火した状態で燃料タンクを抜くと、ろうそくの様に使えます。
これで、「バーナー」や「ランタン」などの細かい所にも簡単に火をつけられます。
(数分間もろうそくモードで使ってたら内部の燃料が熱を持ち、火事になります)
IMCO(イムコ)オイルライターのメンテナンス
【オイル補充】
燃料が揮発して無くなっていくので、使用前には燃料を満タンに入れましょう。
【発火石】
着火しなくなってきたら、本体に新しい発火石を入れましょう。
【ヤスリ】
着火率が顕著に低下するので、ヤスリ(ローラー部分)の掃除が必要です。
使用に伴い段々とヤスリが茶色になってきます。定期的にブラシやブロアーを使ってこまめに石カスを掃ってください。
【ウィッグ芯】
ウィッグ芯の先端部分にカスが溜まるので、定期的にティッシュ等で擦ってふき取ってください。
同時に焼けも発生するので、ある程度ウィッグ先端が焦げてきたら少し芯を引っ張り、先端を切り落としてください。
カラーバリエーション
- 真鍮|ゴールド
- ステンレス|シルバー
- 真鍮|ブラックニッケル
まとめ
お疲れ様でした。この記事では「バーナーが点火しないとき」の解決策や対策をお伝えしました。
- バーナーの接続を確認する
- ライターを使って点火する
- ライターや燃料缶を温める
事前に準備することが可能なら、下記も考慮しましょう
- 寒冷地用のOD缶の準備
- ライターの準備
普段は暖かい春や秋でも、夜になると寒くなってガスバーナーは上手く着火しなくなことを頭の隅にいれててください。
【20℃から-5℃まで対応】
【-15℃まで対応】
【-20℃まで対応】
実用派:Bicのライター
ロマン派:IMCO(イムコ)のオイルライター
ターボ派:SOTOのスライドガストーチ
- 電子式だが、燃料補充できる
- 気化しやすい燃料が使える
- 扱いやすい(細かい所に点火しやすい)
うまくバーナーでお湯が沸かせたら、ゆっくりと「アウトドアコーヒー」はいかがでしょうか?