「アルコールストーブ」アルストは意外に便利!おすすめの理由と注意点

ここ数年のキャンプブームで、昔の道具だったアルコールストーブが何故か人気になってます。

アルコールストーブは非力な火力ですが、なぜ人気なのか?一体どんな人に向いてるのか?

この記事では、アルコールストーブがおすすめの理由や、どんな人に向いてるのか、実際の使い方などを紹介します。

アルコールストーブとは?

アルコールストーブは「通称アルスト」と呼ばれてて、アルコール燃料を入れて点火するだけのシンプルなバーナーです。1925年にスウェーデンのトランギアが世に出して以来、ずっと活躍してます。

燃料はアルコールなので、灯油やガソリンといったガスバーナーよりも危険性が低くて扱いやすく、軽量コンパクトで頑丈なバーナーです。

寒冷地でも着火しやすく燃焼音も静かで、スウェーデン軍が採用してたコトも有名な話し。

アルコールストーブがおすすめの理由(メリット)

トランギアより出展

しみじみと、ロマンを感じる

手に馴染んでずっと触って持ってたい可愛いやつ。燃料を注いで火をつけると「ゆらゆら」と上がる炎は、まさにロマンの塊。

色んなバーナーを持ってますが、アルストが1番ロマンを感じて愛着が沸いてます。

寒冷地でも扱いやすい

普通のガスバーナーは「寒い環境」だと燃料が気化しなくなって使えなくなりますが、アルストは普通に使えます。

寒いときでも安心して火が使えるメリットは凄く大きいです。

軽量コンパクト

OD缶とバーナーよりも軽量でコンパクトな荷造りができます。

荷物の隙間にスッと入れると、デッドスペースも有効活用できますね。

しかも軍が使ってるほど頑丈だから安心感もハンパないです。

燃料の継ぎ足しができる

普通のOD缶やCB缶は、燃料が減ってると不安で毎回新品か、それに近いガス缶をもっていきます。

結果、使いかけのガス缶が家に溜まっちゃってます。

アルストは簡単に補充できるので助かります。

アルコールストーブは、こんな人におすすめ

荷物に制限のある登山やツーリングで使う人

「登山やバイクのツーリング」など、荷物に制限のある人は選択肢に入れて欲しいバーナーです。

使い方も簡単だしに荷物もコンパクトに治まります。

肌寒い時期にアウトドアする人

すぐに寒くなる山頂でも、アルストならストレスなく安定して使えるのでピッタリです。

ガス燃料だとかなり不安定だし、最悪使えないことも全然ありますもんね。

ザックリと料理をする人

アルストは「火力調整が苦手」なので、凝った料理は難しいです。

レトルトパックやカップ麺などの簡単な調理に向いてるバーナーです。

煮込み系もOKです。チャーハンなど高火力な炒め物をするなら火力の強いガスバーナーを使いましょう。

命に関わる注意点(デメリット)

燃料の取扱い(絶対に口にするな!)

アルストの燃料は「エタノール、メタノール」の2種類です。

メタノールは有毒性知らない危険なので、しっかり知識をいれましょう。

安心のエタノール

安心して使いたいなら値段が少し高いけど普段の消毒にも使えるエタノールがおすすめ。

エタノールって、薄めたらお酒として飲める理由で酒税がかかって高いんです。

安価だけど飲んだら死ぬメタノール

メタノールは正式名がメチルアルコールという毒劇物で、飲んだら死ぬ燃料です。

飲めないので、酒税がかからず安価なんです。

大抵の人がこちらの「安価なメタノール燃料」を使ってます。口に含んだら死亡するので、誤飲はもちろん消毒にも使わないよう注意しましょう!

10mLの摂取で失明し、30~100mLになると致死に至ります。

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燃料ボトルが必要

本体は凄くコンパクトですが、別途燃料ボトルが必要です。

アルコールの保管なので、個人的には丈夫な専用缶がおすすめですが、そうなると少し大きく重くなってきます。

人体に危険な燃料がある

突沸の危険性がある

自作品や、100均のアルストだと着火時に、稀に爆発します!

これは注いだ燃料の量が少ないことが原因なので、しっかり容量の2/3以上入れて、なおかつ注油後1分待って点火することで解決します。

燃料をタンクへ注ぐと、緩やかに揮発して副室という部分にガスが溜まります。

”ガスと空気がいい濃度で混合”してるタイミングで点火すると、最高の燃焼で突沸がおこります。

特にこのようなバーナーを使う人は注意しましょう。

  • 自作でつくってみたバーナー
  • ダイソー、CanDoなどの100均バーナー

アルコールストーブを使うときに揃えるも

アルコールバーナー(アルスト)

王道トランギア
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軽量エバニュー
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コスパOUT-D
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アルコールバーナーといえば「トランギア」

しっかりした造りで、良い意味で普通のバーナーでしょう。

真鍮造りの丁度いい重さで、安定感のある使用感。

「五徳」

五徳とは、クッカーやシェラカップなどの調理器具を置くための道具です。

「五徳付きのアルコールストーブ」や「別々」のモノがあります。

本体をひっくり返すと、炎のついた燃料が広がり危険です。

本体、風防、五徳のトータルで、安定性の高そうなモノを選びましょう。

「風防」風対策は必須

アルコールストーブは火力が弱いので風に弱く、ちょっとした風でも火力が弱まり、バーナーとしての機能を果たさなくなります。

炎を風から守り、火力を逃がさないために風防が必須です。

「燃料ボトル」フューエルボトルは大事

【SOTO|ソト】SOD-700シリーズ

  • 【04】400mL(\2,750)
  • 【07】700mL(\3,200)
  • 【10】1000mL(\3,400)
「SOTO」の特徴
  • アルミ製
  • 広口
  • チャイルドロックなし
  • 漏れない

「漏れ」に強く、煩わしいチャイルドロック機能がない!そしてデザインがシンプルでカッコいい!

ティピーコペ
ただ、子供や友人が飲み物と間違えそうなのが怖い💦あと、チャイルドロックがついてないので、バックパックのなかで不意に開きそうで怖いです。(ノミの心臓です。)

【trangia|トランギア】TR-5060、5061

  • 「03」300mL(\3,190)
  • 「05」500mL(\3,300)
  • 「10」1,000mL(\3,520)
「トランギア」の特徴
  • ポリエチレン製だけど頑丈!
  • ガソリン厳禁
  • 漏斗いらずでランタンに注げる
  • セーフティーバルブ搭載
  • いちいちキャップを外さなくていい
  • 手につく程度の漏れがある

「セーフティーバルブ」を回して解除すると、ボタンを押せるようになります。

ボタンを押しながら傾けると、ノズルから燃料がでます。

ティピーコペ
なんと画期的!!でも、燃料漏れはイヤですね。

セーフティーバルブ周辺の燃料漏れ

構造上仕方ないのでしょうが、わずかに燃料が漏れるそうです。

ほとんどのアルコールストーブ燃料には、「メチルアルコール」が大量に入ってるので、ボクはこの漏れが嫌なので辞めちゃいました。

メチルアルコールを使用してなかったら、このボトルも購入してたコトでしょう。

カッコいいし、頑丈で使い易いですからね♪

【VARGO|バーゴ】T-311

  • 240mLの1サイズ展開(\550)
「バーゴ」の特徴
  • ポリエチレン製
  • 漏斗いらずでランタンに注げる
  • 240mL
  • 1動作のノズル
  • 漏れあり

キャップについてる2㎝程のノズルを起こすとロックが解除されて注油できます。

漏れる可能性が高そうなので、「メタノール」を大量に入れてるアルコールストーブ燃料には使いたくありませんが、エタノールを使うならもってこいですね。

【OPTIMAS|オプティマス】燃料ボトル

  • 【S】300mL(\2,970)
  • 【M】530mL(\3,300)
  • 【L】890mL(\3,630)
  • 【XL】1,300mL(4,180)
「オプティマス」の特徴
  • アルミ製(内部コーティング)
  • ガソリンOK
  • (ガソリンスタンドで給油できない)
  • チャイルドロック【有】
  • 携行中ふいにキャップが緩まない

黒と黄緑のカッコいいカラーリング。

飲み物と思わない色合いも最高です。

ティピーコペ
クセの有る道具を使いこなせる感を味わうのも捨てがたかったのですが、パスしました♪

【MSR|エムエスアール】燃料ボトル

  • 【11oz】325mL
  • 【11oz】590mL
  • 【11oz】887mL
「MSR」の特徴
  • アルミ製
  • ガソリンOK
    (ガソリンスタンドで給油できない)
  • チャイルドロック【有】
  • 携行中ふいにキャップが緩まない

実際ボクが使ってるモノ

そんなボクはこの一式を使ってます。

ティピーコペ
コンパクトに収納できる「五徳&風防」が最高です!

アルコールバーナー×風防×五徳

  • 安定感ある重みの「真鍮製」
  • コンパクトになる五徳がセット
  • 風防も兼ねられる
  • 安い
  • エバニューのゴトクが入る

五徳(シェラカップ用)

軽量コンパクトで、シェラカップを温める様に必要♪

アルコール燃料

大量買いで1ℓコストを大幅に下げてます。

アルコールバーナーは燃料の消費が激しいし、災害時の備蓄を兼ねて大量買いしてます。

「メチルアルコール(メタノール)」をふんだんに使ってるので、使用には注意が必要です!

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特に不慣れな人やファミリーで使いたい人は、安心して使いたい人は、メタノールの入ってないエタノールを購入することをオススメします。

燃料ボトル(フューエルボトル)

ふいに外れないチャイルドロック機能があり、漏れず、内部をコーティングしてる。

これらの条件が唯一揃ってるボトル♪

ライター

アルコールストーブをセットして、燃料に火を点けるためにライターが必要です。

ライターもお気に入りを探して、アルコールストーブと一緒にロマンを感じましょう♪

調理器具

シェラカップに水を入れてを温めたりもできますが、ボクはファイヤーメープルのMFC-217を使ってます。

ヒートエクスチェンジャーがついてるので、アルコールストーブの小さな火力でも最大限に生かして水を沸騰できるので、おすすめです♪

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アルコールストーブの使い方

1.【事前準備】フューエルボトルに燃料を入れる

風通しがよくて、こぼれても良いところで補充しよう
補充の上限はこの線より下までにしよう
付属の燃料ノズルが優秀なんです!
本体へしっかり装着!
ノズルを伸ばして曲げる!
ノズルをボトルにいれて、注ぐ
ティピーコペ
くぅー!
注ぎやすい!!
キャップを閉める
ティピーコペ
手についたら、作業後にでも水で洗い流しましょう!

2.燃料を注ぐ

モノによっては2/3以上と明記してるのもあるので、説明書で確認しよう。

組み立てたあとに給油してます。少しこぼれた💦

ティピーコペ
もし手に燃料がついたら、お尻ふきで拭きましょう!

3.本体をセットして、たいらな場所に置く

ファイヤーメープルの中に燃料以外を入れてます♪
中身です♪
アルコールバーナー本体
ティピーコペ
しびれる♪
火力調整フタを外すとネジ式のふたが
ティピーコペ
パッキンがついてるので、燃料を入れたままでも持ち運べそうですが、ボクは入れたまま携行はしません♪
本体付属のゴトク件風防+チタンゴトクを入れてます
エバニューのチタンゴトクの熱変色がカッコいい♪
ゴトク件風防はこんな感じ
本体をセットします
ちなみにチタンゴトクをセットしたらこんな感じ

4.着火

モノによっては燃料投入から1分以上は放置と書いてるのもあるので、説明書を確認しましょう。

着火したら、1分ほど炎は安定しないし目に見えにくいので火傷に気を付けましょう。

ティピーコペ
今回は庭の枯芝でやったので、もし倒したら芝があっという間に燃え広がります。だから水バケツを準備してました♪
IMCO(イムコ)ライターで着火!
芯を抜いてろうそくモードにします♪

ライターについて

5.鍋をセット

火力が弱いので、ヒートエクスチェンジャー付きをオススメします。

一酸化炭素が多くでるので、必ず屋外でつかいましょう。

ナルゲンボトルに入れてる水を注ぎます
鍋をセットして~
フタがわりに小さい鍋をかぶせる~♪
春先の寒い日で、約8分かかりました

6.完成

コーヒーに使うもよし!ラーメンに使うもよし!

今回はインスタント♪
熱湯を注ぐ~♪

温め直しも可能!
ティピーコペ
シェラカップを直火にかけると取手がかなり熱くなるので、工夫して持ちましょう💦
この鍋は「ギリ」ラーメンもいけます♪

まとめ

この記事では最軽量バーナーで安定して使える「アルコールバーナー(アルスト)」を紹介しました。

かなりの実用性を兼ねつつ、ロマンを感じる最高のバーナーです。

まとめると、

  • ロマンを感じ、
  • 寒冷地でも安定して使え、
  • 故障の心配がない。
  • 燃料も継ぎ足し使える。
  • 肌寒い時期にもアウトドアする人や、荷物に制限のかかる登山、ツーリングにおすすめ。

このロマン溢れるバーナー沸かしたお湯で淹れるコーヒーはたまりません。

アウトドアコーヒーの始め方