アウトドアを始めたいけど、「OD缶とCB缶って、どっちがいいの?」と悩んでませんか?いざ道具をそろえようと思ったら、ガス缶だけでも選択肢があって戸惑いますよね。
この記事では、「CB缶とOD缶」それぞれの特徴や違いを解説しながら、ガス缶選びをお助けします。
「次のキャンプでは、バッチリ準備して楽しみたい!」という人は、参考にしてください♪
CB缶とOD缶の違い

キャンプや登山で使うガス缶は「CB缶」「OD缶」の2種類があり、用途と互換性に違いがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
CB缶とは?(カセットボンベ缶)

CB缶は、家庭用のカセットコンロでおなじみ、
筒形のガス缶です。
カセットボンベと呼ばれており、スーパーやホームセンター、コンビニで簡単に手に入る、コスパ重視の燃料です。
~ CB缶の特徴 ~
項目 | 内容 |
---|---|
形状 | 細長くて背が高い缶 |
サイズ | 直径:約6.8cm 高さ:約20cm |
接続方法 | 差し込むタイプ (カセット式) |
入手性 | 入手しやすい! (コンビニでも買える) |
主なガス成分 | ブタン (ノルマルブタン) |
メリット | デメリット |
---|---|
安くて経済的 コンビニや100均で入手しやすい 家庭用カセットコンロと共用できる | 寒さに弱く、火力が落ちやすい 横置きで安定に欠けることがある 一部のバーナーとは非対応 |
OD缶とは?(アウトドア缶)

OD缶は「アウトドア缶」の略で、登山やキャンプなど、アウトドアでよく使われる燃料缶です。専用のアウトドアバーナーと合わせて使います。
高性能で寒さに強い燃料が入ってるので、過酷な環境でも火を力をキープしやすいです。
~ OD缶の特徴 ~
項目 | 内容 |
---|---|
形状 | 背が低く、丸い。 |
サイズ | 小型〜大型までバリエーションあり |
接続方法 | ネジ込み式 (ねじ込みタイプ) |
入手性 | ネットかアウトドアショップ中心に入手 (すぐ入手しにくい) |
主なガス成分 | 寒冷地でも使いやすいイソブタン・プロパン混合が多い |
メリット | デメリット |
---|---|
小さく携行しやすい 寒い場所でも使いやすい | 価格が高め すぐ入手できない |
ガスの種類と特性

ガス缶は、中に入ってる液化ガスの種類で性能が大きく変わります!
燃料の内容(ノルマルブタン、イソブタン、プロパン)の違い
燃料缶の中に入ってる液化ガスの種類は全部で3つあります。
ガスの種類 | 主な特徴 | 対応温度帯 | 主な使用例 |
---|---|---|---|
ブタン(ノルマルブタン) | 一般的で安価 | 約10℃以上 | ・CB缶 |
イソブタン | 寒さにやや強い | 約0℃前後 | ・OD缶 ・高性能のCB缶 |
プロパン | 寒さにかなり強い | -40℃程度までOK | ・家のガス ・高性能のOD缶 ・高性能のCB缶 |
~ 各ガスの沸点と特性 ~
缶の中に入ってる液化燃料は、気体になる温度(沸点)が低いものほど、寒くても気化しやすい。つまり火が点きやすい特性があります。
~ 配合比率による性能の違い ~
ガス缶の中身は、3種類の液化燃料をブレンドして作られています。
ブレンド比率によって「ガスの噴出力」が変わるので、使う環境に合わせて選びましょう♪
ガス缶は使う環境によって選択を

ガス缶は、使う環境によって選択しましょう!
気温や標高が厳しくなるほどガス化しにくくなるので、その場合は寒冷地用のパワーガスが必要になります。
寒さ(気温)と火力の関係
夜や寒い朝のキャンプ、標高の高い登山で、「バーナーの火が弱い…」なんて事、ありませんか?
実は気温や空気の薄さが、ガスの火力に大きく影響します。
~ 寒い環境での使用適性 ~
気温が下がると、液化ガスが気化しにくくなり、その結果、火力がダウンしたり、火が点かなかったりします。
特にノルマルブタン燃料は寒さに弱く、10℃以下になると心もとない火力になります。
そんな時のために、寒さに強い「イソブタン」や「プロパン」入りの燃料缶があります。
~ 高地での使用適性 ~
標高が高い場所では、空気が薄く、燃料缶にかかる圧力も減るため、ガスの噴出力が低下するので、「イソブタン」や「プロパン」入りの燃料缶を使う必要があります。
入手性と価格
ガス缶は「どこで買えるか」と「お値段」も選ぶポイント。
手軽に買えるタイプもあれば、ちょっと探さないと見つからないのもあるので、参考にしてください♪
寒冷地用のパワーガス

寒くてガスが出なくなる「ドロップダウン現象」で火が使えなくなる事はよくあるので、寒い環境ではパワーガスの使用がオススメ♪
寒さに強いパワーガスは、低温でも気化しやすいイソブタンガスやプロパンガスを配合してるので快適に火を扱えます♪
【CB缶】寒冷地用パワーガス
寒冷地でも使える“パワーガス”タイプのCB缶は、普通のCB缶よりもイソブタンやプロパンの割合が多めの配合で、0℃前後の冷え込む朝や秋冬キャンプでも安定した火力を発揮してくれます。
コンビニでは売ってないので、ネットでサクッと手に入れましょう♪

【OD缶】寒冷地用パワーガス
\20℃から-5℃まで対応/

\-15℃まで対応/

\-20℃まで対応/

火力の低下を抑える方法
冷え込む夜や寒い朝に「火が弱い…」そんなときは、こんな対策を試してみてね♪
- 地面からの冷えを防ぐために、缶の下に断熱マットを敷く
- ポケットや寝袋で少し温めてから使う(※加熱しすぎNG!)
- イソブタンやプロパン配合のパワーガスを選ぶ
- 火を使う前に缶を軽く振り、内部の気化を促す
- 火力低下しにくいバーナーを使う
バーナー選びのポイント

ガス缶に合ったバーナーを選ぶことも大事です!
CB缶対応バーナーの特徴
CB缶対応バーナーは、手軽さとコスパのよさが魅力!
横置き式で安定性には少し工夫が必要ですが、家庭用と同じ缶が使えるので扱いやすいです。
初心者キャンパーさんや、テーブルの上でちょこっと調理したい人にぴったり!
CB缶は、こんな時に使う
- 車で持ち運べるキャンプ
~ 人気のCB缶バーナー ~

OD缶対応バーナーの特徴
ODバーナーは、本格キャンパーや登山者に人気。
火力が強く、風や寒さにも強い設計が多いのがポイント!
ネジ込み式でしっかり接続できて、高地や寒冷地でも使いやすいです♪
OD缶は、こんな時に使う
- 登山、ツーリングなど、重量や容量に制限がある場合に選ぼう
~ おすすめのOD缶バーナー ~
- SOTO ウインドマスター SOD-310
風に超強い&めちゃくちゃ軽い!しかも火力の立ち上がりも早くて頼りになる存在。
くわしくは、こちらの記事でレビューしてるのでチェックしてね〜♪

- キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナー M-7900
初めてのOD缶バーナーにもぴったり♪ コスパが良くて使いやすいから、初心者さんにも安心。収納ケース付きで持ち運びもラクラクです!

ガス缶の安全な使用と保管方法
ガス缶は便利だけど、正しく使わないと危険もあります。
安全&安心に使うために、注意点や保管、処分のコツもチェックしましょう!
使用時の注意点
ガス漏れや爆発などのリスクを防ぐために、使用時には以下のポイントを注意しましょう!
- 缶とバーナーの接続をしっかり確認
- 周囲に燃えやすいものがないかチェック
- 使用中は缶が熱くなりすぎないよう注意
- 密閉されたテント内では使わない
保管と処分の方法
使い終わったあとのガス缶を適当に扱うと危ないので、ただしく保管や処分しましょう。
~ 長期保管時の注意点 ~
- 直射日光を避け風通しのよい涼しい場所で保管
- 高温になる場所での保管は絶対にNG!
- 缶がサビてきたら使用を避けて、早めに処分を
~ 正しい廃棄方法 ~
- スプレー音が消えるまで完全に使い切り捨てる
- ゴミ収集車で爆発しないよう、穴をあける
- 地域により“危険ごみ”や“資源ごみ”で分別する
使用後のOD缶の処理の手順

ゴミ収集車内で爆発するので、間違っても可燃物に入れないように!
燃料はしっかり使い切り、穴をあけて自治体のルールにそって廃棄しましょう。
\簡単に穴をあけれて便利♪/

1.ガスがないか確認する
缶を振って、燃料が残ってないか確認。

2.燃料が残ってたら、全て燃焼させる

3.ガスベンチレーターを準備


てこの原理で、刺して穴をあけるスタイル。
4.穴あけ(ガス抜き)




5.一時的に屋外に置く
すぐにゴミ袋や屋内にいれたら可燃ガスが充満する可能性があるので、ニオイが消えるまでは屋外にだしておきましょう。

6.各自治体の処理法に従って捨てる。
「互換性」CB缶からOD缶へガスの詰め替え
CB缶とOD缶に互換性はありません。
登山に向いてるのでOD缶を購入したけど、「OD缶は値段が高いから」と言ってCB缶の燃料をOD缶へ詰め替える人がいます。
ですがこれは、高圧ガス保安法に反してるし、命に関わる事故も起る危険性があるので、もしするなら注意しましょう。
ガスバーナーと違うメーカーの缶を使うのはあり?
メーカー側は「同じメーカーのものを使って下さい」と言ってますが、災害時でも互換性を持たせるように同じ規格らしいので、私は別メーカーの缶を使ってます♪
しかし別メーカーだと保証が外れたりガス漏れの可能性もあるので、ここは自己判断でお願いします。
Q&A
- CB缶とOD缶って何が違うの?
-
CB缶(カセットボンベ)は家庭用で、安価・入手しやすいのが特徴。一方OD缶(アウトドア缶)はアウトドア専用で、携帯性が高く寒さにも強い仕様です。互換性はないので、それぞれ対応するバーナーが必要です。
- どっちのガス缶を選べばいいの?
-
車移動や庭キャンプならコスパの良いCB缶、登山やツーリングなど携帯性が重要な場面ではOD缶が向いています。寒冷地ではパワーガス(寒冷地用ガス)も選択肢に入れてください。
- CB缶・OD缶のデメリットは?
-
CB缶は寒さに弱く、サイズが大きくかさばります。OD缶は価格が高く、取り扱っている店が少ないのが難点です。また、どちらも寒冷地では火が消えやすいため、パワーガスが必要な場合もあります。
- ガス缶の燃料って何が使われてるの?
-
主にブタン、イソブタン、プロパンの3種です。ブタンは安価ですが寒さに弱く、プロパンは寒冷地でも使えますが高圧で危険性もあります。缶ごとの燃料配合を確認しましょう。
- 寒いとガスバーナーの火が弱まるのはなぜ?
-
「ドロップダウン現象」と呼ばれ、燃料の気化時に熱を奪われて缶の温度が下がりすぎ、ガスが気化しにくくなる現象です。気温が低い時期は、イソブタンやプロパンを配合したパワーガスを使いましょう。
- CB缶とOD缶って詰め替えできるの?
-
基本的にNGです。詰め替えは高圧ガス保安法に違反する可能性があり、事故のリスクも高いため、行わないようにしましょう。正規の方法で対応するバーナーとガス缶を使うことが安全です。
- 違うメーカーのガス缶って使っていいの?
-
基本的には自己責任で使用可能ですが、メーカー保証外になる場合もあります。互換性はありますが、ガス漏れなどのリスクがあるので、使用には注意してください。
- 使い終わったOD缶はどう処分するの?
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必ず中身を使い切ってから、穴を開けてガス抜きし、自治体の指示に従って捨てましょう。専用のガス缶ベンチレーターを使うと安全です。中身が残ってるままの廃棄は非常に危険です。
まとめ
ガス缶にはカセットボンベというCB缶とアウトドア缶というOD缶の2種類があります。
- 一般家庭で使うならCB缶を
- 山や寒い所で使うならOD缶を
- 夏以外の季節ならパワー缶を考慮
- 安易にガスの詰め替えは禁止
- 使用後は穴をあけて捨てよう

ガス缶を知ってるのと知らないでは雲泥の差がでるので、しっかり押さえておきましょうね♪
最後に
今回はガス缶の話しをしてきました。
寒いなかパワーガスを使ってても、バーナーについてるイグナイター(点火装置)の火花で着火しない事があります。
点火の予備としてライターを持ってることをオススメします。
ライター1つでも所有欲を満たしてくれるし、着火の保険がきいてすごく便利なんです♪